記事一覧

個人投資家のソーシャルレンディング参加の流れ

日本中の個人投資家は、ソーシャルレンディングを「インターネットによって金融の流れを簡素化し、商品の提供者(お金の出し手)と受益者(お金の借り手)の距離を一気に縮めることで生まれるコストメリットを個人に還元する仕組み」と定義しています。米国ではP2P(ピア・ツー・ピア)レンディングとも呼ばれていることはすでに述べましたが、ドイツ、フランス、オーストラリア、カナダ、中国などへも広がっているようです。英国(ゾパが有名)、アメリカ(プロスパーが最大手)、韓国などでは、二〇〇九年頃から成長が加速しているともいわれます。

当初は資金の出し手(投資家)と受け手(借り手)を仲介するという役目であるとして、貸金業法の対象外(つまり貸金業免許不要)という立場でいたようですが、将来の上場も意識して、貸金業者として現在は活動しているようです。個別の金額や金利などについては、貸し手も借り手も自らの条件に合ったものをネットで探すという形を取っているので、上限借入額や最高金利などについては何ともいえません。貸し手は自分がこの程度のリスクなら取れると思う特定の、あるいは複数のグループに貸す、という形を取っているようです。

一種の投資信託のような形といってもよいかもしれません。彼らのホームページ(二〇一一年六月二八日現在)では、「借りたい人に九・〇四%、投資したい人に七・五四%」と謳っていますので、単純にはその差額の一・五%ほどが手数料として彼らの懐に入ることになります。実際には、前記のプレスリリースから類推すると、平均七十万円程度の貸出を年五%から二〇%の間で行っているものと思われます(平均は八%強と発表)。投資家平均利回りが六・八%というのは悪くない数字ですが、貸し倒れ(借り手からの回収が不能になったローン)の率などがわかりませんので、安定高利の投資といえるかどうか判断するのは時期尚早です。もう一つ、MANEO(マネオ)という名前で活動しているソーシャルレンディングの会社があります。こちらの創立者は元銀行員です。